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さぁ~どうする “マッサン貯金”尽きたシャーロット、最も日本人に愛された外国人女優の岐路

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放送中の朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK総合)が視聴率24.6%と最高記録を更新するなど、ここ数年、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)が高い人気を保っている。いわゆる“朝ドラ女優”は民放でも重宝され、今期も『あさが来た』の波瑠が『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、『まれ』の土屋太鳳が『お迎えデス。』(日本テレビ系)、少し前だが『ゲゲゲの女房』の松下奈緒が『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)に主役級で出演中。だが、同じく『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスで、『OUR HOUSE』(フジテレビ系)に芦田愛菜とW主演しているが、初回から4.8%と低迷した(15日放送は5.4%)。日本語で演じる欧米人女優としてかつてないほど愛されたシャーロットだが、ここが岐路となりそうだ。

◆生粋の外国人女優で日本でもっとも親しまれる存在となったシャーロット

 シャーロットはアメリカのニューメキシコ州出身で、ノーザンイリノイ大学の修士課程で演劇を専攻後、舞台を中心に女優活動をしていた。2014年度下半期放送の『マッサン』で、主人公の妻となる白人女性のオーディションに国内外521人から選ばれ、朝ドラ史上初の外国人ヒロインに。オーディションまで来日経験もなく日本語も話せなかったが、役柄も同じ境遇。クランクインまで2ヶ月で日本語を学び、ウイスキー造りに情熱を燃やす夫を国籍を越えて支える妻を真摯に演じて好感を呼んだ。

 その後も、主演したスペシャルドラマ『名探偵キャサリン』(テレビ朝日系)が好評で第2作も作られたり、定番のブロードウェイミュージカル『シカゴ』に主演してニューヨークと東京・大阪で公演を成功させたりと、順調に活躍。日本では現在、多くのハーフタレントがバラエティを中心におなじみになっているが、生粋の欧米人かつ女優としてシャーロットほど親しまれた例は過去にも珍しい。見た目から外国人役しかできないぶん、日本では1作1作が勝負になるが、民放初の連ドラ主演作『OUR HOUSE』でつまずく形となってしまった。

 『OUR HOUSE』は日曜21時からの放送。火9、木10とドラマ枠を終了したフジテレビが、逆に3年ぶりに復活した枠。芦田とシャーロットが母を亡くした娘と父親の再婚相手としてバトルを繰り広げるホームコメディになっている。脚本は90年代に『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』(ともにフジテレビ系)などヒットを連発した野島伸司氏。主題歌にオフコースの「愛を止めないで」とスタンダードナンバーを使ったのも当時と同じ手法だ。

◆日本でゼロから成り上がった胆力と演技の基盤への期待

 人気子役×朝ドラ外国人ヒロイン、往年のヒットメーカーの脚本と、第一の売りにするにはどれも旬を外している。“こども店長”だった加藤清史郎に寺田心と芦田の兄弟役で新旧子役スターを揃えたのは、もしかしたら2011年の同枠で芦田と鈴木福が出演し、『JIN-仁-』の裏で最高23.9%を記録した『マルモのおきて』のイメージがあったかもしれないが、これも効力を発揮していないようだ。

 ただ、裏には伝統あるTBS系日曜劇場があり、今期も松本潤主演の『99.9―刑事専門弁護士―』が初回15.5%、2話19.1%と民放の連ドラ1位の数字を出した。肝入りのはずの『OUR HOUSE』が食われたとの見方もある。2話は『99.9』が大きく伸ばした裏で、『OUR HOUSE』も5.0%とわずかながら上向いていた。

 これまでの回を観てもシャーロットの演技が冴えないわけではなく、芦田との掛け合いでの自己主張と幼い寺田に見せる思いやりにメリハリを付けたり、役割をしっかりと果たしつつ、ビジュアルを活かしたキャラクターの印象を残している。だが、演技力とは別の方向で、彼女の『マッサン』貯金が尽きているのも現実だ。ドラマは後半を迎えて新たな展開に突入し、ラストに向けて一気に盛り上がりを見せ、作品評価が一転する可能性もなくはないだろう。ドラマとともに、シャーロット自身の評価もここからどう巻き返せるか。

引用元http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160520-00000342-oric-ent

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