【英語リスニング】Post Malone and Pop's Single Sound ー サマソニ22出演!最新作 Twelve Carat Toothache - 12カラット分歯が痛てぇー |
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【英語リスニング】#4
Post Malone and Pop's Single Sound サマソニ2022ヘッドライナー出演のポスト・マローンの最新作 Twelve Carat Toothache 〜 12カラット分歯が痛てぇ 〜(筆者意訳) My Rolling News &Topicsをご視聴頂きありがとうございます。 英語のリスニング力の向上と共に最新の海外のトレンドをご紹介致します。 今回は2022 6/7 日発刊のNY Times誌で紹介された全米トップアーティストのポストマローンのニューアルバム「Twelve Carat Toothache」の特集記事を英語で朗読紹介紹介しています。 まずは動画でリスニング力を付けながらご覧いただき、その答え合わせとして下記の日本語訳をお使いください。 Post Malone MV 「I Like You (A Happier Song) w. Doja Cat (Official Lyric Video)」 https://www.youtube.com/watch?v=xZYHehC7TVc 「Wrapped Around Your Finger (Official Lyric Video)」 https://www.youtube.com/watch?v=JXxAnZaZrG0 ⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇ ー日本語訳ー ポストジャンル界のスターによる新作"Twelve Carat Toothache "は、いくつものスタイルをひとつに崩しきる。そして彼の音は次の世代へと継承される。 2010年代半ばから後半にかけて、ポスト・マローンはあらゆる種類の音楽を一度に作る方法を見つけた。彼の曲はヒップホップの根底に根ざしながら、このジャンルのラップ曲の進化を強調するものだった。また軽快なカントリーを好んでいて、同時にかつてオルタナティヴ・ロックと呼ばれた音楽の長い影にも生きてきた。時折、ダイアルを回しテンポを少し上げ、彼の慟哭を明るいポップスに変えてみせる。 そして、彼の声は、甘美なうなり声であり、完全に現代的でありながら、深く刻み込まれた記憶のように聞こえてくるのだ。 ポスト・マローンの4枚目のアルバムである『TWELVE CARAT TOOTHACHE』では、26歳のミュージシャンが、金ぴかの邸宅の地下からさらに悲痛なヨーデルを響かせて戻ってきた。成功は彼を飽きさせることもなく、挑戦することもない。国境を越えた冷静なシンセサイザーであり続けているだけだ。時に容赦なく効果的であるが、それと同じくらい頻繁に、彼の音楽は淡々とした必然性の空気を持つ。その空気は未だ私達が使ったことの ないテンプレートのようにもあるし、またかつて私達が知っていたようなポップの特異性の論理的終点のようにも聞こえる。 ポスト・マローンが特別なのは、曲の中で恍惚さ(エクスタシー)と悲惨さが区別できない事である。まるで 宿敵こそ救世主で降伏こそが自由だ。と歌うように。 ”僕は地獄を生み出すために生まれてきた。” ”薬しか勝たん” ”石臼を追うのが僕の人生そのもの” と、彼はアルバム収録曲の「Reputation(評判)」で声のトーンを全く変えずにうめき声をあげる。また「Euthanasia(安楽死)」では、彼は安楽死をどう取り扱ってどうを祝うかを決めれずにいることがわかる。 ”見ろよ!このシラフの瞬間を” ”短すぎるし間も悪いけど” ”シラフであることを祝うために一杯あけるべきだよな" しかし、真の麻薬とはポスト・マローンのその声である。(満場一致で!) 誰かのガールフレンドを盗んだことを自慢しても(Insane(狂う)」、超有名になることに伴う不安を掘り起こしても(「Wasting Angels」 (天使の無駄遣い)」または奇妙で感動的な公案の ”死んだ後、旅立った人の為にやったことは 全て生きているやつの為なんだ” でも、彼の声はこの曲でも同じで、 悲しく、孤独で、それでいて排除されているように聞こえる。 ストリーミングの世界では楽曲に結論や解決を求める誘因がない事、この一貫性が大きな意味を持ちます。TikTokでは、そのぎこちなさや喧しさが評価されるかもしれませんが、Spotifyでは、曲調や雰囲気の良さが評価されるのです。 このアルバムの制作コンセプトはその方向性に傾いているのが分かる。 ポスト・マローンのこれまでで最も素晴らしいサウンドが含まれていて、「Wrapped Around Your Finger(君の手を包むよ)」 は1950年代の甘さと1980年代のシンセ感を感じさせ、「I Cannot Be (a Sadder Song) (そうはなれない) 」はキーキーとうるさいK-POPを思わせるし、The Weekendと共演した 「One Right Now(今でしょ)」はより活発な消化不良のような曲だ。 しかしながらこういったチャラチャラした瞬間もアルバムの色調の一貫性を損なうことにはならない。ポスト・マローンのサウンドを構築した長年のコラボレーターのルイス・ベルは『Twelve Carat Toothache』で主任プロデューサーを務め、各曲においても制作クレジットが掲載されている。大抵彼の指揮はとても触覚的で陰鬱なムードである。 「Insane 」はなにやら不吉で、「Cooped Up 」は惜しげなく空虚で。「Love/Hate Letter to Alcohol 」はまるでダサいアーティストが自然災害系映画の中の嵐の音を再現したのような作品だ。 耳で聴くのではなく、直感で聴く、無視できないが避けられない音楽は"Ambient 2: Music for AirPods "と題された。 またこのアルバムのゲストの顔ぶれも、このアプローチの威力というものをよく表している。ポスト・マローンは、Gunna、Kid Laroi、Doja Cat、Roddy Ricchといった歌とラップを融合させたアーティストを探していた。このアーティスト達の融合は、ポスト・マローンのイメージを持つスター達の世代を繋ぐシームレスな橋渡しであり、彼自身がぼーっとしたままであるにもかかわらず、シャープな印象を与える。 著しくはあるものの、この戦術はよりストレートなポップ・シンガーソングライターにさえも波及しており、彼らは世界が求める新鮮さが昔よりも、もっと狭くなった事に気づいている。 18歳のカナダ人シンガーのTate McRaeの鋭く突き刺さるようなデビューアルバム「I Used to Think I Could Fly(空も飛べると思っていた)」に、その感覚が漂っている。 テイト・マクレーはTikTokで成功を収めたが、そのほとんどは軽いパンキッシュなポップシンガーとしてだった。また、このアルバムで最も素晴らしい瞬間のいくつかは同様のパターンに従っていて、異常にソックホップの生意気さのある「What Would You Do?(で、どうしたいの?)や、不思議なほどに恍惚とした作品でロマンチックなガッツポーズをしたくなる"「What’s Your Problem?(何がいけないの?」などがその代表曲だ。 また、良い比較として、ルイス・ベルはマクレイのアルバム収録曲の「Your so cool (めちゃいいじゃん) 」をプロデュースしていて、この曲は「Twelve Carat Toothache 」のもつ楽観的な側面に共鳴しているようだ。 この共鳴は賢明な判断であると同時にある種の障壁でもありえる。 すべてのスタイルがひとつに溶け合うこの時代、際立つには溶け込むしかないかもしれない。 しかし、それは永遠ではないのだろう。 ⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆⬆ 原文記事 2022/6/7 NY TIMES , Jon Caramanica https://www.nytimes.com/2022/06/07/arts/music/post-malone-twelve-carat-toothache-review.htm #サマソニ #サマソニ2022 #ポストマローン #英語 #英語リスニング |