五九豪雪 |
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五九豪雪, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2000615 / CC BY SA 3.0
#雪害 #1983年の日本における災害 #1984年の日本における災害 #1983年12月 #1984年1月 #1984年2月 #1984年3月 五九豪雪(ごうきゅうごうせつ)は、1983年(昭和58年)12月から1984年(昭和59年)3月にかけて日本列島全体を襲った記録的豪雪災害で、昭和59年豪雪(しょうわ59ねんごうせつ)などとも呼ばれる。 当時としては最大級の寒気が日本列島に流れ込み、元からの豪雪地帯での積雪が多かったほか、南岸低気圧の発達で南関東や東海地方、西日本など普段あまり大雪になることのない地方でも雪の被害を受けた。 気温偏差が大きく負に偏った寒冬である。 寒気と低温傾向が春まで残ったため、春の訪れが例年より非常に遅かった。 3月でありながら関東以西の太平洋側平野部でも最高気温が10 ℃以下の真冬並みの寒さが連続し、6日以上も冬日が記録され、降雪や凍結を多く観測し積雪まで観測された。 この状態は1984年(昭和59年)3月20日頃まで続き、終雪の日が春分以降と例年より1ヶ月も遅れてしまった。 また新緑や発芽が例年よりかなり遅く、桜前線の北上も遅れたため、桜の開花や満開が4月中旬以降に観測されるなど、観測史上最も遅い記録を各地で更新した。 東北地方の桜の開花は4月下旬まで遅れ、同時期からゴールデンウィークの5月上旬にかけては北海道と東北北部で季節外れの降雪や積雪となり、その時期でありながら北日本での降雪や積雪がテレビやラジオなどのマスメディアで度々報道されていた。 盛岡市や青森市ではゴールデンウイークを過ぎてからの5月に開花が確認される異常寒春となった。 原因は、強い寒気の南下が春以降も断続的に続いたことに加え、各地に大雪と荒天をもたらす寒冷低気圧が度々通過したこと、北日本を中心に強い低温をもたらすオホーツク海高気圧が例年よりかなり早い4月頃から出現したため、記録的な低温となった。 この寒波はラニーニャ現象の影響によるものであり、夏季に入ると一転して平年を上回る猛暑をもたらすこととなった。 この年は1年を通して台風が1つも上陸しなかったため、西日本を中心に水不足となった。 1984年(昭和59年)1月19日頃の南岸低気圧による最深積雪量 1984年(昭和59年)1月31日頃の南岸低気圧による最深積雪量 1984年(昭和59年)2月17日頃の南岸低気圧による最深積雪量 1984年(昭和59年)の総降雪量(寒候年) 上記は全て観測史上最高 |