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冷え込む夜は『ブラックアイスバーン』に注意!濡れた道路に比べ停止する距離が6倍に(2023年1月25日)

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10年に1度といわれる強い寒気の影響で1月24日の夜から降り続いた雪。京都市では1月25日午前2時時点で14cmの雪が積もり、交通に大きな影響が出ました。

 (記者リポート)
 「こちらJR山科駅です。大混雑となっていまして、中では車内で一夜を明かしたとみられる人たちが列を作っています」

 JR西日本によりますと、この雪の影響で同時多発的にポイントの転換ができなくなり、JR京都線と琵琶湖線で15本の列車が乗客を乗せたまま動けない状態になりました。この影響で混雑した車内に長時間閉じ込められて16人が体調不良で救急搬送されました。

 (車内に閉じ込められた乗客)
 「(列車内は)5~6時間くらいずっと人がすし詰めの状態でそのままいました」
 「10時間くらい列車の中ですね。きょうも仕事なのにまだ家に帰れていないので、きのうから」

 JR西日本は乗客を列車から降ろすまでに最大5時間がかかった理由について次のように話しました。

 (JR西日本 三津野隆宏 近畿統括本部長)
 「多数のお客さまに多大なるご迷惑をおかけしてしまったことお詫び申し上げます。夜間の降雪の中でお客さまに列車から降りていただくことに躊躇し、判断を行うまでに長時間を要してしまったということが原因だと考えております」

 一方、新名神高速道路の下りでは多くのトラックが雪により立ち往生しています。

 そんな中、1月25日の昼過ぎには、信楽IC付近でトラック3台が絡む追突事故が起き、運転手の男性1人が死亡しました。一番後方を走っていたトラックがスリップして前方のトラックに突っ込んだとみられています。

 寒波により急増するのが車のトラブルです。1月25日の朝、車の救援出動を行うJAF(日本自動車連盟)の泉北基地に行ってみると…。

 (JAF泉北基地 小川友樹班長)
 「バッテリー上がりの作業が入りました。『応急始動のみ』っていう内容ですね。本日1件目、行ってきます」

 早速、依頼者のもとへ向かいます。現場に到着すると、すぐに車の状態を確認。

 (依頼者)「出勤しようと思ったらエンジンがかからなくなって」

 バッテリーの電圧が低下していた為、専用の機械で電気を供給します。作業開始から10分も経たずに無事にエンジンがかかりました。

 (小川班長)「これで作業は終了とさせてもらいますので。このまま走っていただいても止まることはないと思いますので。では、お気をつけてお出かけください」
  (依頼者)「すいません。ありがとうございます」

 実は、気温が低くなるほど性能が下がるというバッテリー。寒い日はバッテリーやエンジンに関するトラブルが特に多くなるといいます。

 (JAF泉北基地 小川友樹班長)
 「バッテリー自体が数年使われていると思いますので、(原因は)劣化だと思われます。(バッテリーの)劣化が進んでいると急に気温が下がってしまうとエンジンがかからなくなってしまうことが多いですね」

 さらに1月25日の夜も注意が必要なのが、凍結によるスリップ事故です。雪が積もっておらず、濡れたアスファルトのように黒く見えるものの、実際には表面が凍りついている現象「ブラックアイスバーン」。JAFの実験では、時速40kmで走行した場合、完全に停止するまで100m以上必要で、濡れた道路に比べて停止する距離が6倍になったといいます。

 (JAF泉北基地 小川友樹班長)
 「急にスリップして事故になってしまうことがあります。寒い時期は冬用タイヤの着用をしていただくのと、いつもより速度を落として走っていただいて、慎重になりすぎるぐらいがちょうどいいとは思います」

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冷え込む夜は『ブラックアイスバーン』に注意!濡れた道路に比べ停止する距離が6倍に(2023年1月25日)

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